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2009年11月12日

石原都知事の「東京五輪再挑戦のわけ」に反論する

2009年11月12日、今日付けの朝日新聞はほぼ1面を
使って石原知事への独占インタビューを掲載している。
今、この時期にこの種のインタビューを掲載する意味があるの
かはいささか疑問ではあるが、それ以上に石原都知事の
発言には黙視できない内容が含まれている。

結論から言えば、2020年の五輪への立候補を
石原都知事の任期中に決めてしまうという無責任
極まりない内容なのである。
国際オリンピック委員会への立候補届〆切は
2011年の夏。石原都知事の任期は2011年の春まで。
「滑り込み」状態で退任のぎりぎりのどさくさにまぎれて
IOC(国際オリンピック委員会)へ立候補届を出してしまい、
その後、退任する。2020年東京オリンピックの招致活動は
新都知事に全て任せるという、無責任極まりない態度である。
石原氏の言葉を使えば「男として全く無責任な態度」
である。

第1にメキシコに決まった2016年のオリンピック招致に
失敗したことについての総括と反省が全くないということで外国はある。
特に石原都知事は「東京五輪招致」はせっかくもりあがって、
今になって「やればよかったという人がたくさんいる」との認識を示している。
そもそも2016年東京オリンピック招致
にどれだけの都民が賛成していたのか自体に問題があるのだ。
少なくとも私の周りで東京オリンピック招致を話題にしている
人は一人もいなかった。
石原氏の招致思想の根底には、「都民・国民に夢を
もたせたい」「オリンピック招致で経済活動を活性化
させよう」というものがあった。
この思想こそ「55年体制」思想そのものである。
1964年の東京オリンピックと同じ発送から抜けられない
石原氏のアナクロニズム(時代錯誤)が典型的にあらわれている。
朝日新聞がほぼ1面に載った石原氏のインタビューの
中で「2016年オリンピック誘致失敗」の自らの自己批判が
全くないのである。

第2に「誘致失敗」の責任を「他人」になすりつけていることで
ある。日本オリンピック委員会、外務省など関係者が
情報をとる能力がなかったのが、失敗の原因と言っている。
石原氏は、あまりに真っ当に誘致運動をしたが、諸外国は
公正でない様々な誘致工作をしているかのようなニュアンスの
話しをし、だから負けたのだ、という論法のようである。

日本人(世論)は、新しいものを摂取・消化する能力はすごく高い
が、自分でものを作っていくことはできない。だからオリンピック
もそうですよ」と言って、招致に負けたのは日本人が
積極気に誘致活動をしなかったかのように都民・国民に八つ当たり
しているのである。

第3に150億円かそれ以上も使われた誘致費用問題に
ついては、全く責任感を感じていないことである。
壮大な公費、庶民の血税を浪費したことにいての
行政の最高責任者としての心の痛みが全くない。
石原氏は自分が知事になり都の貯金は200億円だったのが自分が
知事になり1兆3000億円の貯金がある。その利子を使えば
150億円などは問題ない、と150億円という税金浪費を
自己免罪している。

朝日新聞1面をつかった石原氏持ち上げインタビューを
読んだ感想。

石原氏は自分の置かれている位置が分からなくなった
独裁者だということである。都民・世論の空気が読めない
くなっている。都民・世論を「度胸と勇気のない日和見主義者」
とみている「優越思想」「庶民見下し思想」をもっていることである。

結論的に言えば、石原都知事は東京都政にとっては
既に「労害」と化していることを自覚すべきである。
既に時代が読めない過去の政治家になっているのである。

自民党の山崎拓元副総裁や久間元防衛大臣などが
政治家としてその政治生命を事実上絶っている昨今である。

民主党政権の樹立は庶民・国民の意識の大きな変化、
石原氏の大嫌いな「戦後民主主義」の結果なのである。

既に石原都知事の時代は終わっているのである。

朝日新聞が1面も使ってインタビューをする価値すらない
ものと思った。

投稿者 koyama : 2009年11月12日 11:09

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